TWI導入中間報告 [勉強会議事録]
2010年8月7日
モデレータ:Vivian・邹氏
モデレータ:Vivian・邹氏
- TWIとは
- 概要
TWI研修は、TWIとはTraining(訓練)Within(内の)Industry(企業)for supervisors(監督者の方々のための)の頭文字をとったものである。
日本では、労働省(現在の厚生労働省)によって輸入された。2010年現在、日本産業訓練協会(日産訓)や都道府県職業能力開発協会などを中心に、広く行なわれている。
内容は、決められたシーケンスに従って行うような仕事、例えば工場の従業員のような人たちを想定したものある。従って、営業マンなどホワイトカラーの仕事には講習の内容が必ずしもそぐわないこともある。
- 歴史
TWI研修は、チャールズ・R・アレンがヨハン・フリードリヒ・ヘルバルトの4段階教授法と職業分析を適用したものが元になっている。第二次世界大戦当時、米国の技術者たちにより広められた。
日本では、下記の歴史をたどり、実施されている。
1950年、日本に導入される。
1973年、現在も使用されている手引書が発行される。
1982年、手引書の内容が一部改定される。
1992年、改定増補版の手引書が発行される。(2002年現在も使用されている)
- 内容
- JI(Job In-struction)仕事の教え方
- JM(Job Methods)改善の仕方
- JR(Job Relations)人の扱い方
- JS(Job Safety)安全作業のやりかた
1968年に、日本産業訓練協会によって追加された。
- 概要
2009年末にTWIを推進する方針を決定.管理部門が推進を担当(主査と補佐の2名)
TWI-JTの研修を上海にて受講.
TWIの趣旨を経営者に対して説明
2010年3月活動をスタート
TWI-JTの勉強会:組立工程の経理,課長,組長,ライン長を対象とし,10人一組・2時間×5回の研修を8月までに5回実施した.
作業分析シート:基本作業と特殊作業について作業分解シートを作成.モデルラインでは,工程スキルマップを定義.
モデルラインの選定基準は以下の通り,
・生産量がある,人員の流動性が高い.
・品質・生産性が安定しない.
・増産予定がある.
作業分析シート:基本作業と特殊作業について作業分解シートを作成.モデルラインでは,工程スキルマップを定義.
モデルラインの選定基準は以下の通り,
・生産量がある,人員の流動性が高い.
・品質・生産性が安定しない.
・増産予定がある.
トレーナー認定基準を策定
TWIのトレーニングを10時間受けていること.半年以内に30人に対しトレーニングを実施していること.トレーニングは「指導観察表」で評価.
今後はトレーニーの感想も評価に取り入れたい.
今後はトレーニーの感想も評価に取り入れたい.
TIW導入の効果測定指標を決定
- 期間:TWIで指導訓練後,その作業者が目標生産性の90%を達成できる期間.
- 品質・生産性の推移:工程内不良,直接生産性(可動率).これはTWIの成果と言うよりは,現場の努力成果としている.
- 実感調査:トレーニーの感想
実ラインで作業分解シートを作成
対象ラインを選抜.組長とライン長が作成し,課長が承認する形とした.
計画と実施の監視
- 訓練予定表を作成.多能工計画と連動させてある.
- 週次の生産計画会議時に,訓練予定表に実績を入れ進捗をレビューしている.
- 作業員の熟練度は毎日評価.
- 結果をレビューし成果をほめる.
- 会社方針になっていること.
- 適切な推進者の選定すること.
- 管理指標の策定と,その信憑性の裏付けを確保すること.
- 資格認定精度を設定すること.
TWIの評価指標に品質と生産性をおいているが,TWIが力を発揮するのは,作業者に作業方法を教える部分.したがって継続的に品質・生産性を改善するためには,TWI-JI以外の方法を組み込む必要がある.
作業分解シートに落とし込んだ作業が,将来にわたって最善の品質・生産性を保証できる方法とは限らない.TWIと継続的改善活動の役割分担と接点を明確にしておく必要がある.
実感調査に関しては,教える側,教えられる側ともに充実させたいと思っている.
今後の取り組みとして,生産議事粒門を推進部門としてTWI-JMを導入したい.
活動を始めてみて,TWIが再度注目され始めているのを感じる.日立系列の工場が盛んにTWIを導入し始めている.
文責:林@クオリティマインド
2010-08-14 17:23
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